松葉ガニvs紅ズワイガニ | 味や値段、シーズンなど違いを徹底比較!

松葉ガニvs紅ズワイガニ | 味や値段、シーズンなど違いを徹底比較!

2023.6.23 コラム
松葉VS紅

 

せっかくカニを買うなら旬の時期の美味しいカニを食べたいですよね。特に、カニの中でも松葉ガニと紅ズワイガニはその美味しさから広く愛されています。


松葉ガニと紅ズワイガニは、同じズワイガニ属で似た見た目をしています。一方で味や値段、食べられる時期などは大きく異なります。どちらのカニがあなたの好みに合うのかこの記事を読んで確認してみましょう!

 


松葉ガニと紅ズワイガニの比較表


松葉ガニ(ズワイガニ)

紅ズワイガニ

見た目

生では黄褐色で加熱すると赤色に変化する

生でも加熱後も全体が赤色

生息する海域

300~500m

800~2000mの深海

身入りが良く、いろんな調理方法に向いている

甘みが強くジューシーだが、水分量が多い

価格

1匹12,000円~28,000円

1匹1,000円~4,000円

シーズン

毎年11月から翌年の3月

産地によって異なる

     


※松葉ガニは、山陰地方の日本海で獲れるオスのズワイガニのことを指します。ズワイガニは産地によって呼び名が変わります。


松葉ガニについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照下さい

 

松葉ガニと紅ズワイガニの見分け方

似た見た目を持つ松葉ガニと紅ズワイガニですが、全体の色や殻から見分けることが可能です。それぞれの見た目の違いについて解説します。

色の違い

松葉ガニと紅ズワイガニを見比べる際に一番わかりやすいのは色の違いです。生の松葉ガニの色は黄褐色なのに対して、紅ズワイガニは生の状態でも赤いのが特徴です。


一般的なカニは生の状態では褐色で、加熱すると殻の色が赤色に変色します。これはカニに含まれる「アスタキサンチン」と呼ばれる赤色色素の影響です。


紅ズワイガニのように生の状態でも甲羅が赤いのは珍しいので、初心者でも簡単に見分けられます。加熱された状態の場合は判断が少し難しいですが、紅ズワイガニはお腹も含めて全体が赤いのに対して、松葉ガニはお腹の部分は加熱後に白っぽくなります。

 

松葉ガニ加熱加熱後の松葉ガニ

殻の違い

松葉ガニと紅ズワイガニは殻にも違いがあります。松葉ガニは脱皮から半年ほどで殻が硬くなるのに対して、紅ズワイガニは成熟しても松葉ガニと比べて殻が柔らかい特徴があります。


カニを購入する際に黒い粒が付いているのを目にしたことはありませんか?松葉ガニには、カニビルと呼ばれるヒルの卵が殻についていることが多いです。カニの甲羅を産卵場所として利用するだけで、カニ本体には影響がなく、人体にも影響はありません。


紅ズワイガニにも稀についていることはありますが、黒い粒が付いていることは松葉ガニの特徴の一つです。黒い粒(カニビル)が多く付いているということは脱皮してから時間が経っている証明でもあるので、成長した美味しいカニを見極めるポイントにもなります。


味の違い

松葉ガニと紅ズワイガニはそれぞれ味に特徴があり、好みがわかれます。それぞれの味の違いについて解説します。

松葉ガニの味の特徴

松葉ガニの味の特徴は、身がぎっしり詰まっていて上品な味であることです。甘みだけで判断すると紅ズワイガニの方が上ですが、松葉ガニは適度で上品な甘みが人気です。


また、松葉ガニは様々な食べ方で楽しめます。特にカニ刺、カニ鍋、焼きガニなどがおすすめです。松葉ガニは、どのような調理法にも合うので、色々試してみましょう。

 

蟹刺し

松葉ガニのカニ刺し

 

紅ズワイガニの味の特徴

紅ズワイガニの味の特徴は甘みが強くジューシーであることです。身入りを比べると松葉ガニの方が上ですが、カニ本来の味をしっかりと感じられます。


紅ズワイガニと松葉ガニの一番の違いは水分量です。紅ズワイガニは水分が多いため、カニ刺にすると味がぼやけ、焼きガニではパサつきやすくなってしまいます。そのため紅ズワイガニのおすすめの食べ方はカニ鍋です。カニの出汁が取れて美味しく食べられます。


鮮度保持や調理が難しい紅ズワイガニですが、マルツでは美味しく紅ズワイガニを食べるためのレシピを公開しています。カニ鍋以外でも美味しく紅ズワイガニを食べたいと考える方は是非参考にしてください。

 

マルツのレシピ一覧はこちら

 

価格の違い

「調理方法も多くて、身入りも良いなら松葉ガニが良い」と考える方も多いと思いますが、コストパフォーマンスにおいては紅ズワイガニが上です。松葉ガニと紅ズワイガニの価格がどのくらい違うかについて解説します。

松葉ガニの価格帯

松葉ガニはブランドガニとも呼ばれ、カニの中では高級な部類に入ります。松葉ガニの相場は1匹12,000円~28,000円です。価格は少し高級ですが、松葉ガニなどのブランドガニには地元で獲れたカニであることを証明するタグがついているため、安心して購入できます。


もっとお手軽に松葉ガニを楽しみたいと考える方はタグなしの松葉ガニがおすすめです。タグなしの松葉ガニは傷や足欠けの訳アリのカニですが、味や身入りはタグありと大差ありません。タグなしの松葉ガニであれば1匹5,000円~10,000円で購入できます。

紅ズワイガニの価格帯

紅ズワイガニの相場は1匹1,000円~4,000円で松葉ガニの5分の1から10分の1の値段で購入できます。そのため、回転寿司やスーパーなどに加工されて幅広く流通しています。


紅ズワイガニの価格が安い理由は身入りが少ないこともありますが、「漁期が長くてたくさん獲れる」「水分が多く日持ちしない」などが挙げられます。


価格が安いと味が落ちると考える人も多いですが、実際には希少性や賞味期限の問題が大きいです。

 

シーズンの違い

松葉ガニと紅ズワイガニには、それぞれの良さがありますが、年中いつでも食べられるわけではありません。食べられる時期に違いはあるのかについて解説します。

松葉ガニのシーズン

松葉ガニがとれる時期は毎年11月から翌年の3月までです。資源保護の為に禁漁の期間が定められており、この期間以外に漁を行うことはできません。


松葉ガニはシーズンの中でも、特に12月から2月の間が最も美味しいと言われています。この時期は身が詰まり、流通量も多くなります。


価格にも影響しているように松葉ガニは旬が短く貴重です。新鮮で美味しい松葉ガニは冬の時期しか食べられません。

 

カニ専門店マルツでは2023年の松葉ガニ販売を開始しました。カニ鍋におすすめの「活」やそのまま食べて美味しい「ボイル」商品などを取り揃えております。商品一覧はオンラインショップからご確認ください。

 

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紅ズワイガニのシーズン

紅ズワイガニも松葉ガニと同様に資源保護の為に禁漁の期間が定められています。ただし、禁漁期間は年間で2~3ヶ月間と短く、産地ごとに定められています。紅ズワイガニの漁獲量が最も多い鳥取県では7月と8月が禁漁期間です。


紅ズワイガニは鮮度保持が難しく、「活」や「生」の状態で流通しているものはほとんどありません。ボイルや加工された状態で流通するのが一般的です。そんな希少な「活」の紅ズワイガニですが海水温が低く鮮度の良い12月~2月頃は漁港近くの直売所などで販売されています。


その時期しか味わえない希少な「活」の紅ズワイガニを実際に現地に足を運んで味わってみるのもおすすめです。

 

カニ専門店マルツでは2023年の紅ズワイガニ販売を開始しました。お得に購入できる訳あり商品も取り揃えております。商品一覧はオンラインショップからご確認ください。

 

産地の違い

最後に松葉ガニを含めたズワイガニと紅ズワイガニの主な産地の違いについて解説します。

ズワイガニの主な産地

ズワイガニは鳥取の松葉ガニの他にも、兵庫県の「香住ガニ」、福井県の「越前ガニ」などがブランドガニとして有名です。


農林水産省が公表している2018年のズワイガニの全国漁獲量は、4,165トンです。その漁獲量の半数以上は下記の3県からとなっています。


1位

2位

3位

兵庫県

1,159トン

鳥取県

999トン

北海道

712トン


引用:農林水産省ホームページ「海面漁業生産統計調査」


カニといえば北海道のイメージを持つ人も多いですが、実際には兵庫県や鳥取県などの山陰地方の日本海側がカニの生育に適しており、美味しく身の入ったズワイガニが水揚げされます。

紅ズワイガニの主な産地

紅ズワイガニの旬と漁期は地域ごとに異なるため、結果的に年間通して出回ります。そのため年間の全国漁獲量も14,093トンとズワイガニの約4倍になっています。


下記の3県が主な紅ズワイガニの産地になっています。


1位

2位

3位

鳥取県

2,738トン

北海道

2,188トン

新潟県

2,088トン


引用:農林水産省ホームページ「海面漁業生産統計調査」


紅ズワイガニの漁獲量が最も多いのが、鳥取県です。その中でも、鳥取県の境港は漁港のすぐ近くに水産物直売センターがあり、日本屈指の水産加工技術を有しています。前述の通り、紅ズワイガニは水分が多くて流通が難しいため、実績のある漁港や販売店を選ぶと失敗なくカニを楽しめます。

 

カニ通販ならマルツ

産地の近くに住んでいる方であれば、直接販売店で購入できますが、そうでない方がほとんどでしょう。マルツの通販であれば、松葉ガニも紅ズワイガニも当日発送で新鮮な状態で食べられます。マルツは、鳥取県境港にあるカニ専門の老舗です。


マルツは、50年以上の伝統と信頼を持つカニ専門店なので、美味しさと鮮度に優れたカニを安心して購入できます。


マルツのカニには以下のような特徴があります。

プロの目利きによって厳選

目利き

 

この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。

11月~12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。

独自の活〆ボイル製法

ボイル〆

 

マルツのカニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。

 

また、1度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。

当日発送が可能で鮮度が高い

発送

 

マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鮮度にこだわり、競りから1時間以内にボイルされ全国に発送されます。そのため、山陰地方に住んでいない方でも本場の新鮮なカニが食べられます。

 

まとめ

本記事では、松葉ガニと紅ズワイガニの違いについて、味や値段、シーズンなどの視点から比較解説しました。


それぞれ特徴が異なるので、「まずは価格の安い紅ズワイガニを試してみる」「冬の旬の時期に奮発して松葉ガニを食べてみる」など自分に合った方法でカニを楽しんでもらえたら嬉しいです。


カニ専門店マルツでは、松葉ガニも紅ズワイガニも取り揃えているため食べ比べも可能です。鮮度と品質にこだわるマルツのカニをぜひ一度ご賞味ください!

 

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