紅ズワイガニの選び方をカニ専門店のプロが解説!活と生の違いもわかる!

紅ズワイガニの選び方をカニ専門店のプロが解説!活と生の違いもわかる!

2023.7.25 コラム
マルツ店舗

 

紅ズワイガニは比較的安価で手に入ることもあり、皆さんも食べる機会が多いカニではないでしょうか。実は、紅ズワイガニは鮮度維持が難しく、死後の劣化が非常に早い種類のカニになります。


せっかく、紅ズワイガニを買って食べるなら美味しいものを選びたいですよね!


本記事では、50年以上の伝統を持つカニ専門店のプロが紅ズワイガニの選び方や「活」や「生」などの販売形態の違いを解説します。初心者でも簡単に見分けられるのでぜひ参考にして下さい!

 

紅ズワイガニ | 選び方の基本

実際に紅ズワイガニを手に取る前に、産地や旬の時期、相場を確認しておきましょう。やはり、本場の旬の食べ物は格別です!

産地で選ぶ

紅ズワイガニは島根県~北海道までの日本海沖で漁獲されます。その中でも水揚げ量が日本一なのは「鳥取県」です。鳥取県は紅ズワイガニの水揚げだけでなく加工技術も国内トップクラスで、新鮮な紅ズワイガニを水揚げ後すぐに加工/販売できる環境が整えられています。


鳥取県は松葉ガニも有名ですが、紅ズワイガニは地元では「紅ガニ」の愛称で親しまれており、松葉ガニに負けないほどの人気があります。


紅ズワイガニを産地で選ぶなら、水揚げ量日本一の「鳥取県産」がおすすめです!

時期で選ぶ

紅ズワイガニは地域によって2~3ヶ月ほどの禁漁期間が設けられています。例えば、鳥取県では、7月と8月が禁漁期間になっているため、9月~翌年6月までが紅ズワイガニのシーズンになります。


紅ズワイガニは比較的年中食べられますが、時期で選ぶなら11月~2月がおすすめです。


紅ズワイガニが生息する深海では、四季がないため味の違いはありませんが、紅ズワイガニは鮮度が落ちやすいため寒い冬の時期の方が鮮度が保たれ、美味しく食べられます。


特に、活や生の状態で紅ズワイガニが食べられるのはこの時期だけです!

価格で選ぶ

紅ズワイガニの相場は1匹1,000円~6,000円です。ズワイガニ(松葉ガニ)の相場は1匹12,000円~28,000円なのでかなりお得にカニを楽しめます。


通販で購入した場合でも、送料が1,000~2,000円程度でまとめて購入すると送料無料になる販売店もあります。


本場の新鮮な紅ズワイガニも相場内の値段で買えるので、相場を参考にしながら紅ズワイガニを選びましょう。


紅ズワイガニ | 選び方のポイント

ここからは陳列されている紅ズワイガニを手にとって、新鮮で美味しいカニを見極める方法をご紹介します。


すでに加工済みの紅ズワイガニの購入を検討している方や通販での購入を検討している方は飛ばして、次の章の「販売形態の選び方」からご覧下さい。

殻が固い

紅ズワイガニは松葉ガニと比べると殻が柔らかい種類のカニです。ただし、紅ズワイガニも脱皮後にだんだんと殻が固くなる特徴があります。脱皮後のカニは成長しきっていないことに加えて、脱皮で力を使い果たしてしまうため美味しくないと言われています。


また、紅ズワイガニの特徴として水分が多く、松葉ガニに比べお腹のみそが流れやすい傾向にあります。お腹の部分が柔らかく、殻を押すと水が出てくる紅ズワイガニはみそが流れ、身入りも良くない傾向があるので要注意です。


紅ズワイガニを選ぶ際はお腹の部分を実際に触ってみて判断するようにしましょう。また、みそが流れるのを防ぐため、紅ズワイガニはお腹を上にして店頭に並べる場合が多いです。実際に市場や直売所などで購入する場合は陳列方法もチェックしてみましょう。

黒い粒がついている

紅ズワイガニは、松葉ガニほどではないですが、黒い粒がついていることがあります。これは「カニビル」というヒルの卵で、カニの甲羅を産卵場所に利用します。少し気持ち悪く感じるかもしれませんが、人間にもカニにも悪い影響はないのでご安心下さい。


カニビルがついているということも、脱皮してから時間が経っている証拠になるので、美味しい紅ズワイガニを選ぶ際の重要なポイントです。

色に艶がある

紅ズワイガニは加熱前も全身が赤い特徴がありますが、特に赤みが強くて艶のあるものを選びましょう。鮮度が落ち、時間が経過すると「黒変」といって殻の色が黒く変色します。また、殻が透き通っているものは脱皮直後なので身が詰まっていません。


色に艶がある紅ズワイガニを選ぶことで鮮度が高く、身入りが良いカニを見極められます。

カニ自体が重い

身入りは実際にカニを自分の手で持ってみるとわかりやすいです。両手で持って比べてみて重い方が身入りが良いので、重い方を選択しましょう。


重量があるということは、身入りがよくてお得というだけでなく、肉のしまりがよくて上質な食感を味わえます。

変な臭いがしないもの

漁港の直売所などではあり得ないのですが、変な匂いがするものは要注意です。鮮度が落ちて腐敗寸前になっている可能性があります。


水槽に入っていない生のカニを買う際は、食中毒の危険もあるため匂いを確認して新鮮なものを買うようにしましょう。

 

紅ズワイガニ

色艶があるものがおすすめ

 

紅ズワイガニ | 販売形態の選び方

紅ズワイガニの販売形態には「活」「生」「冷凍」「ボイル」があります。上記の5つのポイントを押さえれば「活」や「生」でも美味しく食べられますが、不安な方は「ボイル」がおすすめです。販売形態の違いによるそれぞれの特徴を解説します。

「活」とは生きている状態のカニのことです。生きているカニはすべての調理方法に向いており、特にカニ刺しは「活」のカニでしか味わえません。


紅ズワイガニは、鮮度維持が難しいため、活の紅ズワイガニは冬の11月~2月頃までしか食べられません。


活の紅ズワイガニはほとんど市場に出回っていないので、漁港の直売所で購入するのがおすすめです。

「生」とは、冷凍や加熱処理されていないカニのことです。一般的には「活」と区別されて死んでいる状態のカニを「生」と呼んでいます。


刺し身では食べられないものの、カニしゃぶや焼きガニなど幅広くいろいろな調理に使えます。


ただし、死後の劣化が非常に早いため直売所以外の生の紅ズワイガニの購入はあまりおすすめしておりません。

冷凍

海外のカニを含めて、市場に多く流通しているのが冷凍のカニです。冷凍のカニは水揚げ後に急速冷凍しているため、解凍後はそのまま調理せずに食べられます。

 

長期保存には向いていますが、他の販売形態に比べると味は落ちてしまい、水揚げ後どのくらい経っているのか明記されていないこともあるため注意が必要です。

ボイル

紅ズワイガニを食べる上で最も現実的で美味しく食べられるのは茹でガニ(ボイル)です。


茹でガニは、販売店にもよりますが、水揚げ当日にボイルされその日のうちに発送までされるほど水揚げから流通までが早いのが特徴です。ボイルであれば到着後2日程度持つので、安心して食べられます。


基本的にはそのまま食べることになりますが、プロの職人が絶妙な塩加減で茹でているので調理も不要です。


初めて購入される方や失敗をしたくない方はまずはボイルの紅ズワイガニを選んでみるのがおすすめです!

 

紅ズワイガニ | 販売店の選び方

ここまで読んで下さった皆さんであれば、紅ズワイガニの購入で失敗することはないでしょう。ただし、信頼できる販売店が見つかると選び方で悩む必要がなくなります。最後におすすめの購入場所や注意点について解説します。

紅ズワイガニはどこで買える?

冷凍や缶の紅ズワイガニであれば、よくスーパーでも売っています。ただし、ボイルの紅ズワイガニは、漁港の直売所や通販で購入するのが一般的です。活や生の紅ズワイガニは基本的に漁港の直売所でしか購入できません。


店頭で購入する場合も通販で購入する場合も信頼できるお店を選ばないと鮮度が悪かったりトラブルに巻き込まれたりするので注意しましょう。

ネット購入の注意点

ネット購入をする際は以下の3点に注意しましょう。


・返金ポリシーがあるか

・金額がわかりやすいか

・配送が速いか


信頼できるネット通販では、配送時の破損や異なった商品が届いた場合のための返金ポリシーが定められています。商品の金額はもちろん、配送費が明記されていることも確認しましょう。

当日発送をしているネット通販であれば、新鮮なうちにカニを食べられるのでおすすめです。

店頭購入の注意点

紅ズワイガニの鮮度維持は難しいため、独自のノウハウや仕入れルートを持っている販売店を選びましょう。


大きな漁港であれば直売センターが併設されていることがあります。マルツも店舗を構える境港水産物直売センターは鳥取県の境港に併設しています。


漁港の直売所であれば鮮度については安心ですが、スーパーなどで購入する際は今回ご紹介した選び方のポイントを参考にしましょう。

 

紅ズワイガニ通販ならマルツ

紅ズワイガニを手軽に購入したいなら、「マルツ」の通販がおすすめです。マルツは、鳥取県境港にあるカニ専門の老舗で、境港は紅ズワイガニの水揚げが日本一の漁港です。


マルツは、50年以上の伝統と信頼を持つカニ専門店なので、美味しさと鮮度に優れた紅ズワイガニを安心して購入できます。


マルツの紅ズワイガニには以下のような特徴があります。

カニ専門店の目利き

目利き

 

境港は紅ズワイガニの水揚げ量日本一ですが、そのほとんどが加工品などに使われ、姿で流通するのは2%程度です。マルツではそのわずか2%の品質にこだわる「カニ専門店」としての信頼と実績があります。


この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。


11月~12月のハイシーズンには1日に数百枚の紅ズワイガニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。


徹底した鮮度維持

紅ズワイガニ発送

 

マルツでは鮮度維持を徹底しており、競りから1時間以内に紅ズワイガニを自社専用ボイル釜で茹で上げます。港の近くに工場を構えるマルツだからできる鮮度維持の技術です。


また、仕入れから加工、販売までを自社一貫で行っており、当日発送も受け付けています。鮮度維持が難しい紅ズワイガニも目利きと鮮度維持にこだわるマルツであれば安心して新鮮なカニを楽しめます。


職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げるので、調理不要でそのまま食べられるのも嬉しいポイントです!

 

まとめ

選び方に不安のある方も今回ご紹介したポイントを押さえれば美味しい紅ズワイガニに出会えます。販売形態で悩んでいる方はボイルの紅ズワイガニがおすすめです。


山陰地方に来る機会があれば、ぜひ「活」の紅ズワイガニを境港まで食べに来て下さい!


通販もマルツであれば水揚げ後、当日中にボイル、発送までを行うので新鮮な紅ズワイガニが食べられます。お得なセット販売や脚が取れている訳あり品も取り揃えています。


鮮度と品質にこだわるマルツの紅ズワイガニ、ぜひ一度ご賞味ください!

 

マルツでは2023年の紅ズワイガニの販売を開始しました。

紅ズワイガニの購入はこちらから

 

同カテゴリ内の記事

その他の記事